「食料品の消費税がゼロになる」と聞いて、「家計が助かる!」と喜んだのもつかの間。
ネットで調べていたら、「飲食店が倒産する」「実質増税になる」という衝撃的な情報を目にしました。

え、食料品が安くなるのに、なんで飲食店が困るの?
5人家族で毎月10万円以上の食費がかかる私にとって、消費税ゼロは本当に助かる政策。でも、近所の定食屋さんやラーメン屋さんが潰れてしまうなんて…。
そんな複雑な気持ちで、この問題を徹底的に調べてみました。
この記事でわかること:
- ✅ なぜ飲食店が「実質増税」になるのか
- ✅ 仕入税額控除の仕組み(図解でわかりやすく)
- ✅ 飲食店が直面する3つの深刻な問題
- ✅ 私たち消費者への影響
- ✅ 飲食店を守るために私たちができること
「家計には優しいけど、地域の飲食店が困る」という落とし穴。一緒に考えてみませんか?
※この記事は2026年1月21日時点の情報です。5人家族の主婦目線で、わかりやすく解説します。
なぜ「家計に優しい」政策で飲食店が困るの?
スーパーは得する、飲食店は損する仕組み
「食料品の消費税ゼロ」と聞くと、すべての食品関係のお店が得すると思いますよね。
でも実は、スーパーやコンビニは得するけど、飲食店は損するという不公平な仕組みになっているんです。
なぜこんなことが起こるのか?
それは、「対象範囲」の違いと「仕入税額控除」という消費税の仕組みが関係しています。
スーパー vs 飲食店の違い:
| スーパー・コンビニ | 飲食店 | |
|---|---|---|
| 売る商品 | 食料品(0%対象) | 外食(10%のまま) |
| メリット | 消費税還付を受けられる可能性 | なし |
| デメリット | なし | 納める消費税が増える |
つまり、同じ「食品を扱うお店」なのに、結果が真逆になるんです。
5人家族の私が気づいた違和感
私は週に2〜3回、近所のスーパーで買い物をします。



消費税ゼロになれば、ここでの買い物が安くなる。嬉しい!
でも同時に、週末に家族でよく行く近所の定食屋さんのことを思い出しました。



あのお店は大丈夫なのかな…?
お店のおばちゃんが子どもたちに優しく声をかけてくれる、温かいお店。そんなお店が潰れてしまったら、本当に悲しい。



「家計には優しいけど、何か大事なものを失う気がする」
そんな違和感を感じたのが、この問題を調べ始めたきっかけでした。
【図解】飲食店が「実質増税」になる理由
ここが一番ややこしいポイントです。でも、5人家族の家計を預かる私でも理解できたので、わかりやすく解説します!
仕入税額控除とは?わかりやすく解説
まず、「仕入税額控除」という言葉を理解しましょう。
仕入税額控除とは? → 商品を仕入れたときに払った消費税を、売上の消費税から差し引ける仕組み
例:ラーメン屋さんの場合
現在の仕組み(食料品8%、外食10%):
- 食材仕入れ:100万円(消費税8万円を支払う)
- ラーメン売上:300万円(消費税30万円を受け取る)
- 国に納める消費税:30万円 – 8万円 = 22万円
このように、仕入れで払った8万円を差し引ける(控除できる)から、納める税金は22万円で済むんです。
これが「仕入税額控除」です。
現在の仕組み(食料品8%、外食10%)
現在は、食材の仕入れに8%の消費税がかかっています。
ラーメン屋さんの例:
| 項目 | 金額 | 消費税 |
|---|---|---|
| 食材仕入れ | 100万円 | 8万円 |
| 売上(ラーメン) | 300万円 | 30万円 |
| 国に納める消費税 | – | 22万円 |
納める消費税 = 30万円(売上) – 8万円(仕入れ) = 22万円
この仕組みなら、飲食店は仕入れで払った消費税を差し引けるので、負担は22万円です。
食料品0%になるとどうなる?
ここからが問題です。
食料品が0%になると、食材の仕入れに消費税がかからなくなります。
一見良さそうですが…
ラーメン屋さんの例(食料品0%の場合):
| 項目 | 金額 | 消費税 |
|---|---|---|
| 食材仕入れ | 100万円 | 0円 |
| 売上(ラーメン) | 300万円 | 30万円 |
| 国に納める消費税 | – | 30万円 |
納める消費税 = 30万円(売上) – 0円(仕入れ) = 30万円
なんと、納める消費税が22万円→30万円に増えた!
仕入れで払う消費税がゼロになったから、差し引けるものがなくなってしまったんです。
これが「実質増税」の正体です。
【比較表】現在 vs 消費税ゼロ後の飲食店負担
わかりやすく表にまとめました。
年商3,000万円のラーメン屋さんの例:
| 項目 | 現在(食料品8%) | 食料品0%になると | 差額 |
|---|---|---|---|
| 食材仕入れ(税抜) | 1,000万円 | 1,000万円 | – |
| 仕入れ時の消費税 | 80万円 | 0円 | -80万円 |
| 売上(税抜) | 3,000万円 | 3,000万円 | – |
| 売上の消費税 | 300万円 | 300万円 | – |
| 国に納める消費税 | 220万円 | 300万円 | +80万円 |
年間80万円も負担増!
これ、本当に深刻ですよね。
私の友人が小さな居酒屋を経営していますが、「年間80万円も増えたら、マジでヤバい」と頭を抱えていました。
食材は安くなるけど、国に納める消費税が増える。これが飲食店を苦しめる「落とし穴」なんです。
飲食店が直面する3つの深刻な問題
飲食店が直面する問題は、「実質増税」だけではありません。
①納める消費税が増える(実質増税)
先ほど説明した通り、年間数十万円〜数百万円の負担増になります。
規模別の負担増シミュレーション:
| 飲食店の規模 | 年商 | 負担増(目安) |
|---|---|---|
| 小規模(個人経営) | 1,000万円 | 約26万円/年 |
| 中規模 | 3,000万円 | 約80万円/年 |
| 大規模 | 1億円 | 約260万円/年 |
小さなお店ほど、この負担が重くのしかかります。
ギリギリの経営をしている個人経営の定食屋さんや、ラーメン屋さんにとって、年間26万円の負担増は致命的です。
②外食とテイクアウトの価格差が10%に拡大
もう一つの大問題が、外食とテイクアウトの価格差です。
現在(軽減税率):
- 店内飲食:10%
- テイクアウト:8%
- 価格差:2%
食料品0%になると:
- 店内飲食:10%
- テイクアウト:0%
- 価格差:10%
5倍に拡大!
例:1,000円のランチの場合
- 店内飲食:1,100円
- テイクアウト:1,000円
- 差額:100円
5人家族で外食すると:
- 店内飲食:5,500円
- テイクアウト:5,000円
- 差額:500円



500円も違う!
これ、正直「テイクアウトにしよう」って思いますよね。
私も「家族5人でレストランに行ったら、テイクアウトより500円高い」と考えたら、「持ち帰って家で食べようかな」って思ってしまいます。
でも、それが飲食店の客離れにつながるんです。
③客離れ→売上減少→倒産の悪循環
この「10%の価格差」が、飲食店を追い詰めます。
悪循環のシナリオ:
- テイクアウトが安いから客離れ → 「店内で食べるより持ち帰った方が得」
- 売上減少 → 客が減って売上ダウン
- でも消費税の負担は増えている → 納める消費税は増えたまま
- 赤字経営→倒産 → 最悪の場合、閉店
実際、コロナ禍のときも似たようなことが起こりました。
外食を控える人が増えて、多くの飲食店が閉店に追い込まれました。
今回も同じことが起こる可能性があるんです。
私たち消費者への影響は?



飲食店が困るって言われても、消費者には関係ないよね?
いえ、そんなことはありません。
近所の飲食店が消える可能性
私の住む街には、地元で愛されている小さな定食屋さんがあります。
おばちゃんが一人で切り盛りしていて、子どもたちに優しく声をかけてくれる温かいお店。
もしあのお店が潰れたら…
- 子どもたちが楽しみにしている「唐揚げ定食」が食べられなくなる
- おばちゃんの笑顔に会えなくなる
- 街の活気が失われる
単なる「お店が減る」だけじゃない。地域のつながりが失われるんです。
外食の楽しみが減る?
5人家族で外食すると、どうしても費用がかさみます。
でも、たまに家族で外食するのは、私たちにとって大切な時間。
「今日は頑張ったから、外で食べよう!」
そんな小さな幸せが、価格差10%のせいで「やっぱりテイクアウトにしよう」になってしまう。
外食の楽しみが減るのは、正直寂しいです。
地域経済への影響
飲食店が減ると、地域経済全体にも影響が出ます。
飲食店が減ると…
- 🏪 商店街の活気が失われる
- 💼 飲食店で働く人の雇用が失われる
- 🚚 食材を卸す業者も困る
- 🌆 街全体が寂れていく
「食料品が安くなって嬉しい」だけでは終わらない。地域全体の問題なんです。
飲食店を守るために私たちができること



じゃあ、どうすればいいの?
そう思いますよね。私も考えました。
外食とテイクアウトをバランスよく利用
一番現実的なのは、外食とテイクアウトをバランスよく利用すること。
私の考え:
- 週末は家族で外食して、お店の雰囲気を楽しむ
- 平日忙しいときはテイクアウトで時短
- 「今日は外食」「今日はテイクアウト」と使い分ける
価格差があるからといって、すべてテイクアウトにするのではなく、バランスを取ることが大事。
外食には、「お店の雰囲気」「接客」「家族の時間」という価値があります。
その価値に100円や500円を払う意味はあると思うんです。
地域の飲食店を応援する
もう一つ大事なのは、地域の飲食店を応援すること。
私ができること:
- 近所の定食屋さんに積極的に行く
- SNSで「美味しかった!」と発信する
- 友人に紹介する
- 子どもたちと「このお店大好き」と話す
小さなことですが、一人ひとりの行動が飲食店を支える力になります。
政策への関心を持つ
そして、政策への関心を持つことも大事です。
「食料品の消費税ゼロ」は本当に良い政策なのか? 飲食店への対策は考えられているのか?
選挙のとき、こういった視点で政策を見ることが必要だと思います。
私も5人家族の家計を預かる立場として、「目先の得だけじゃなく、長期的に何が大事か」を考えたいと思っています。
よくある質問(Q&A)
Q1: なぜ飲食店だけが困るの?
A: 飲食店は「外食(10%)」として課税されるため、食料品が0%になっても恩恵を受けられません。
一方、食材の仕入れが0%になることで「仕入税額控除」ができなくなり、納める消費税が増えるからです。
Q2: スーパーはなぜ得するの?
A: スーパーは食料品(0%)を販売するため、仕入れた商品の消費税を全額控除でき、場合によっては還付を受けられるからです。
Q3: 飲食店への救済策はないの?
A: 現時点では具体的な救済策は発表されていません。
政策が実施される場合、飲食店への補助金や支援策が検討される可能性もありますが、未定です。
Q4: 消費者としてどうすればいい?
A: 外食とテイクアウトをバランスよく利用し、地域の飲食店を応援することが大切です。
また、政策への関心を持ち、選挙で投票することも重要です。
Q5: 本当に飲食店は潰れるの?
A: すべての飲食店が潰れるわけではありませんが、特に小規模な個人経営店は経営が厳しくなる可能性が高いです。
実際、専門家からも「倒産リスクが高まる」という指摘が出ています。
Q6: 私の家計にはメリットがあるけど、外食を控えるべき?
A: 家計にメリットがあることは事実です。
ただし、外食を完全に控えるのではなく、「時々は外食して飲食店を支える」というバランスが大事だと思います。
5人家族の私も、「週1回は外食」「平日はテイクアウト」と使い分けるつもりです。
まとめ
「食料品の消費税ゼロ」は、家計にとって魅力的な政策です。
でも、その裏には「飲食店が倒産危機に陥る」という大きな落とし穴があります。
この記事のポイント:
✅ なぜ飲食店が困る? → 仕入税額控除がなくなり、納める消費税が増える(実質増税)
✅ 具体的な負担増 → 年商3,000万円の飲食店で年間約80万円の負担増
✅ 価格差が10%に拡大 → 外食とテイクアウトの差が5倍に広がり、客離れが加速
✅ 消費者への影響 → 近所の飲食店が消え、地域経済が衰退する可能性
✅ 私たちができること → 外食とテイクアウトをバランスよく利用し、地域の飲食店を応援する
5人家族の私にとって、食費が安くなるのは本当に助かります。
でも同時に、近所の定食屋さんや、家族でよく行くラーメン屋さんが潰れてしまったら、本当に悲しい。
「目先の得」だけじゃなく、「地域の大切なもの」も守りたい。
そんな思いで、この記事を書きました。
あなたは、どう思いますか?
※この記事は2026年1月21日時点の情報です。政策は流動的なため、最新情報は財務省や国税庁の公式サイトでご確認ください。

